お仕事見学
図書館用品だけじゃない!埼玉福祉会の様々な事業内容を聞いてきた!
第1回 社会福祉法人 埼玉福祉会 様
もっと詳しく知りたいと、カタログの発行元である埼玉福祉会に見学に行くことにしました。
「"社会福祉法人"というと、みなさんまず介護事業を思い浮かべられるんですが、うちはかなり特殊ですね。」
"「社会福祉法人埼玉福祉会」
...なんだか難しそう"
柔らかな口調でそう説明してくれたのは、図書整理事業部の小野田昌敏さん。埼玉福祉会では介護事業にも携わっているが、それは実は比較的最近の話で、図書整理事業が設立時の最初の業務だったそう。その後、図書館用品を販売するようになり、大活字本の印刷や書架等の什器の販売を始められ、現在のような図書館に関わる様々な事業に広がっていったのだとか。
"なにするところ?"
小野田さんが所属する図書整理事業部では、図書資料のデータ入力や装備、蔵書点検などを請け負っている。図書館で貸出管理を行うには、欠かせない業務だ。
"ブックトラックがいっぱい♪"
図書整理事業部の中を案内していただいた。
まず目を引いたのは、パステル調のカラフルなブックトラックとそこに並んだ大量の本。常時20~30名が、取引先の図書館から預かった図書資料のデータ作成・装備を行っている。
こちらは和装本。
古い本だから、
触る時も慎重に。
装備中のところを見学。
"素早い手さばきに目が回りそう"
現地で作業するスタッフも大勢いて、合わせると総勢100名を超える大所帯だ。取り扱う本は、和洋を問わず、サンスクリット系言語やハングル、タイ語、グルジア語など専門知識を要するものも多い。
目を引いたカラフルなブックトラックは、埼玉福祉会のオリジナル商品。最近発売したワイドタイプは、図書整理の現場の声を反映させた埼玉福祉会ならではの商品だ。
"ひろーい"
書架の移動などで図書をブックトラックに乗せるとき、ブックトラックの幅が若干狭いので、書架1段分がブックトラックだと途中で折り返してしまう。
「だったら、書架の幅に合わせてブックトラックを作ったらどうかということで」
普通サイズのブックトラックは幅90センチだが、ワイドタイプは幅100センチ。書架1段分の図書を、並び順を変えずにブックトラック1段に納めることができる。 乗せる図書が多いと、それだけ総重量は重くなる。移動がスムーズにできるように、足には大きめのタイヤが採用されている。
"タイヤ、おっきい"
図書整理事業部では、カウンタースタッフの派遣など、アウトソーシング業務も行っている。図書館員との距離が近い分、現場の声を商品開発に活かす好循環ができているのだ。
埼玉福祉会には他に、商品事業、出版事業、印刷事業、介護事業の部署がある。取り扱っている製品・サービスは多岐にわたるが、埼玉福祉会でしか扱っていないものも数多い。
こちらは図書館の利用の仕方を
説明する紙芝居。
児童文学評論家 赤木かん子さん監修商品もそのうちの一つ。 イラストで表現した分類や、図書館の利用方法を説明した紙芝居、ボランティアスタッフのための装備マニュアルDVD。図書館を楽しくするアイテムがいっぱいだ。
「赤木かん子先生が監修された商品は、図書館を明るく演出するんですよ」
小学校や養護学校などで、
生徒さんが借りた本を自分で返せる
ように考えられたイラストの分類。
恐竜や絵具など、楽しい図柄になっている。
商品事業部の安達桂子さんにお話を伺った。赤木さんの図書館への想いに、埼玉福祉会の理事長 並木則康さんが共感したことがきっかけで、赤木さん監修商品を一手に販売することになったのだそう。
取り扱う製品は今も増え続けている。最新の商品について教えてもらった。
「アキパEXというカビの除去スプレーです。」
タイマータイプのアキパEX・オートは、一定時間が経つと自動的に噴射して、空気中のカビ菌を除去し、カビの発生を予防。ハーブエキスを使っているので、人にも優しい。
案内してくださった
図書整理事業部の小野田さん
「すでにカビが発生してしまった場合には、除去作業も行っています」
ほんとうに至れり尽くせりだ。
埼玉福祉会が手掛ける様々な商品・サービスから、「図書館を明るく楽しい場にしたい」という想いが伝わってきた。時には演出し、時には黒子となり、大道具も小道具も用意する。図書館をトータルプロデュースできるのが、埼玉福祉会の強みだ。
ウパっちは考えた。
図書館のことなら、埼玉福祉会さんがなんでも相談にのってくれそうだ。
今度、図書室のおじさんが困っていたら、埼玉福祉会さんにお願いしてみよう。
会社情報
- 社会福祉法人 埼玉福祉会
住所:埼玉県新座市堀ノ内3-7-31
Tel:048-481-2181(代)
Webサイト:http://www.saifuku.com/annai/