お仕事見学
移動棚でスペースを圧縮!文祥堂はオフィスのトータルプロデューサー!
第2回 株式会社 文祥堂 様
"電動...?"
ウパっちは、とある企業図書室に住むウーパールーパー。普段は雑誌架の中で寝起きしていますが、図書室で購読雑誌を増やすことになったため、お引越しをしなければならなくなりそうです。
図書館のおじさんがさっきまで見ていた書架のカタログを見ると、そこには電動書架が。本当に動くところが見てみたくなったウパっちは、カタログ発行元の文祥堂を訪ねることにしました。
"わわ、立派なビル"
銀座三丁目、老舗デパートやブランド店が立ち並ぶ一角で、ひときわ威風堂々とした佇まいの文祥堂銀座ビル。ちょっぴり畏縮しながら中に入ると、一変して現代的なオフィスが現れた。
「今年で創立100周年、移動棚を発売してからはちょうど50年です」
カラフルなミーティングスペース
特販部 部長の山田明さんが教えてくれた。 印刷会社として大正元年(1912年)に創業した文祥堂は、その後、オリジナル文具やオフィス家具などを取り扱うようになり、その流れから日本で初めて電動移動棚エレコンパックを販売するようになった。
もともとはエレコンパック社の製品だった電動移動棚を文祥堂が総代理店として販売していたが、今から25年前に製造も含めて譲り受けることになり、その時からメーカーとして製造・販売しているそうだ。
現在の文祥堂は、「オフィスのトータルプロデュース」「システムインテグレーター」「移動棚販売」の3つの事業を柱としている。
「われわれは、棚を売っているのではなくて、スペースを売っているんですよ」
移動棚を使うことで、収納スペースは1/2から1/3になるという。オフィスをトータルプロデュースするという側面からも移動棚は大活躍しそうだ。
図書館ではおなじみのエレコンパックだが、実は図書館以外でもたくさん導入されている。 特販部の唐司直也さんと栗原聖子さんに詳しいお話を伺った。
「移動棚はいろんなところで使われてますよ。日本人は収納が好きなんですね(笑)」
案内してくださった特販部の
唐司さんと栗原さん
図書館以外でよく使われているのが、病院などのカルテ収納。図書館では、利用者自身が書架に赴いて資料を探すから、誰が使ってもわかりやすいということが求められる。また、目的の資料にたどりつくだけでなく書架をブラウジングするということにも意味がある。
一方、病院では一般利用者が使用するということはまずあり得ない。もっとも重視されるのはスピードで、いかに最短で目的のカルテにたどりつけるかという導線が重要になるのだそうだ。
美術品収納にも利用されている。美術品に負担をかけないように、電動移動のモーターにはインバーター方式が採用されていて、ボタンを押すとスローで動き出し、徐々にスピードが上がって最後はまたスローになって止まる。壁は通気性の良いパンチングメタルだ。
その他にも、面白いものでは、テレビ局の過去の映像資料や警察の夏・冬のタイヤなど、かさばるものや使う時期が限定されるものの収納に重宝されているようだ。電動だから楽々棚を移動できるので、重たいものの収納にも最適だ。
「でも、一番重いのはやっぱり本ですね」
電動だけでなく、手動の移動棚も扱っている。 ロングセラー商品ではあるが少しずつ進化をし続け、昨年にはハンドル部分をユニバーサルデザインを取り入れたものに変えた。
特販部では、特に業種ごとの担当に分かれているわけではないので、同じ人が図書館にも病院にも販売している。専門性の高い業種への販売、たいへんなことも多いのでは?
「得手不得手はあります。でも、不便を聞き出して改善を提案するということは一緒。最終的にはやっぱりコミュニケーションが大事ですね」
実はこのエレコンパック、納入場所ごとにカスタマイズされている。
「建築物と一緒ですね。計測して、基礎工事して、組み立てて」
配置場所から棚のサイズまで、納入前にじっくり打ち合わせをするので、時間はかかるけど希望通りのものができあがる。ひとつひとつが、思い入れのある棚になるのだろう。
オフィスの中も見学させていただいた。
やっぱりあった!エレコンパック!
「文書管理に使ってます。省スペース化、実践してます」
文祥堂社内で使われている
エレコンパック
"ボタンを押すだけだから、
重たい書架でもラクラク♪"
"ここには過去のカタログが
保管されてるのか..."
図書室に戻ったウパっちは考えた。
もし寝床が文祥堂の電動移動棚になったら、眠ってるところを急に動かされないように、インバーターモーターにしてもらおう。
会社情報
- 株式会社文祥堂
特販部
住所:東京都中央区銀座3-4-12
Tel:03-3566-3535
Webサイト:http://www.bunshodo.co.jp/business/rack/