カツ
自主学習グループOMLIN学び隊(チームオンライン)
大阪近辺の図書館関係者を中心とした、これからの図書館について勉強会を開催している自主学習グループOMLIN学び隊(チームオンライン)を紹介します。
- 名称
- 自主学習グループOMLIN学び隊(チームオンライン)
- 発足年
- 2017年
- 参加人数
- 約20名
- 主催者よりメッセージ
- 大阪市立図書館職員を中心として、大阪府域の図書館に勤める職員や図書館に関わる地域の方々も一緒に、ゆるゆるとこれからの図書館について勉強しています。興味のある方は、大阪以外からでもどうぞ!
「自主学習グループOMLIN学び隊」は、大阪近辺の図書館関係者を中心とした、これからの図書館について勉強会を開催しているグループです。
大阪市立図書館のデジタルアーカイブ(館が所蔵している古文書や写真、絵はがき、地図などの貴重資料の画像閲覧サービス)のオープンデータ(商用利用及び2次利用が可能なデータ)を活用した取り組みについて、数年前から図書館総合展のポスターセッションで紹介を続けられています。
第24回図書館総合展_ONLINE_plusのポスターセッションでは、Jcrossを運営するブレインテックよりポスターセッション賞をお送りしました。その授賞式の際に活動の中心的存在の大阪市立中央図書館の澤谷さん、外丸さんにグループの活動についてお話をお聞きしました。
グループの活動はいつから始まりましたか?
勤務先である大阪市立図書館は、20年間継続してきた地域資料のデジタル化と公開、今後のビジョンを示したことを評価され「ライブラリーオブザイヤー2017優秀賞」を受賞しました。同年の図書館総合展のポスターセッションで、このデジタルアーカイブの活用方法を紹介しました。この時に「これからの大阪市立図書館を考える自主学習グループ[OMLIN学び隊]」という名前で参加しました。
「自主学習グループOMLIN学び隊」という名前について教えてください。「OMLIN」って何ですか?
大阪市立図書館のトータルイメージキャラクターであるOMLIN(オムリン)を代表として、私たちの「学びたい」という気持ちを込めたネーミングにしました。ただ、OMLINは公式キャラクターなので、「自主学習グループ」をつけて、あくまでもプライベートだという表現にしています。
どんな活動をしていますか
メンバーが興味を持ったことを勉強会の題材にしています。多くのメンバーとはSNSのグループなどを使ってコミュニケーションをとっています。図書館総合展のポスターセッションでは、活動の一部を報告しています。
他にも、外部講師を招いての講演会も開催しています。こちらは、テーマによって参加者の顔ぶれも変わります。最近は、レファレンスがテーマだったからか、図書館関係者の比率が高めになっていました。
写真提供:自主学習グループOMLIN学び隊
図書館以外の人の参加があるのですね
第一回の講演会「図書館のお金のコト、本気で考えてみませんか?」の講師をアカデミック・リソース・ガイドの岡本真さんに依頼しました。その時に、市外の人にも声をかけてみてはどうか、と助言をもらったこともあり、知り合いからその知り合いへ、と少しずつ広がりました。図書館関係者だけでなく、まちづくりに携わっている人や、新聞記者の方などいろいろな方がメンバーにはいらっしゃいます。
ポスターセッションについて 取り組みのユニークさはもちろんのこと、Jcrossのスタッフからは紹介されている“もふもふ”たちの愛らしさに心を射抜かれてしまったという声が多数あがりました。
「もふもふ選手権」は2021年11月から12月にかけて大阪市立図書館が企画・実施したデジタルアーカイブのオープンデータ利活用のイベントです。その内容の紹介・報告をポスターセッションの題材にしました。
図書館総合展のポスターセッションに初めて参加した年は、同じ時期に「チームHIKIFUDA(ひきふだ)選抜総選挙」という古文書に出てくる個性的なキャラクターの人気投票を行いました。続く第2弾として古文書にでてくるかわいい動物たちを集めたのが「もふもふ選手権」です。
1位となった「ぬいぐるみ?わんこ」は、このかわいらしさにとりこになった担当職員がチクチクとぬいぐるみを制作してくれました。
オープンデータも色々な楽しみ方があるのですね
図書館業務の中で興味やアイデアが出てくることもたくさんあります。それをいろいろな制約なく勉強したり話し合ったりして形にして、結果的に業務にも活かされていくというのが自主学習グループの良いところですね。
今後は他の若手メンバーにも積極的に興味のあることを企画して形にしていってもらいたいと思っています。どんな企画が出てくるのかも楽しみですし、その企画に参加して一緒に勉強もしたいです。
いろいろとお話をありがとうございました。グループ名にもある「まなびたい!」という気持ちがあふれる熱いお話と勉強会を楽しまれている様子がよくわかりました。コロナ禍も落ち着き始め、今後さらに活動の場を広げていかれることと思います。皆さんの思いがどのように展開されていくのか、とても楽しみにしています。
文/赤枝幸子 (株式会社ブレインテック Jcross担当)