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都留文科大学日向研・図書館サークルLibropass ―注目!学生図書館サポーターズ
都留文科大学の図書館サークルであるLibropass(リブロパス)を紹介します。
公立大学法人都留文科大学は、山梨県都留市に位置する公立大学です。1960年に都留市立都留文科大学として4年制大学となり、2009年に公立大学法人都留文科大学となりました。文学部5学科の単科大学という特徴の他、教員養成の大学としても知られており、卒業生の多くが教職に就いているとのことです。
図書館サークルLibropassは、2014年夏に誕生し、2015年の総合展でポスターセッションへ参加しました。今年の総合展ではコミュニケーションブースへ出展されました。
活動内容をお聞きするために10月末に都留文科大学にお邪魔し、日向良和准教授と6人のサークルの学生さん、図書館司書の方に集まっていただきました。
- 名称
- Libropass(リブロパス)
- 活動内容
- オリエンテーションのお手伝い、展示、学園祭での企画など
- 人数
- 30名 (取材時)
- https://www.facebook.com/libropass
- @libropass
Libropassについて
サークルができてから3年目と、比較的新しいサークルですね。サークルに所属している人数を教えていただけますか。
金子30人位が活動しています。そのうち男子学生が3割です。
(写真左から)花岡さん、副会長:前倉さん、奥田さん、会長の金子さん、羽生さん、高橋さん
男性も女性もいらっしゃるんですね。どのような活動を行われているのですか。
金子オープンキャンパスや新入生のガイダンスなど図書館のイベントを手伝っています。
前倉文化祭では古本市を開催しています。卒業生などからも古本が送られたりしています。今年はその他にビブリオバトルも予定しています。
高橋ビブリオバトルは今年からサークル内では何回か開催しているのですが、文化祭ではサークル外からも参加者を募集します。文化祭3日間で合計4回ほど開催する予定です。
図書館入口に設置された古本市用の回収ボックス
普段はどこで活動されているのですか
金子毎週月曜18時半~20時頃まで、教室を借りて集まっています。今は学園祭に向けての展示作成と図書館総合展の出展準備、その他の企画についての打ち合わせなどが同時進行しています。人数も増えたので、図書館改善班、ビブリオバトル班、お絵描き班など、サークル内で役割を分けて活動しています。
前倉学校の近くのアパートに住んでいる子が多いので、活動時間も遅めなのかもしれません。
学生のうち、県外出身者がおよそ9割を占めているのでしたね。1人暮らしの人が多く、比較的帰宅時間にも余裕があるのですね。
サークル活動の様子
大学附属図書館をサポート
大学附属図書館のサポートなどを行われているとのことなのですが、どのようなことをされているのでしょうか。もう少し詳しく教えていただけますか?
金子図書館ツアーを開催するときに、その手伝いをしています。例えば新入生オリエンテーションや、オープンキャンパスでの高校生向けなどのツアーがあります。
奥田図書館スタンプラリーなども企画しました。コンプリートした人にはしおりを配布しました。
スタンプラリー
しおりもスタンプラリーのデザインもかわいいですね。
図書館の司書の方にとっては、Libropassの皆さんの活動はいかがですか?
図書館司書高校生や新入生にとって年齢も近い学生からの説明は、職員の説明のときとは反応が違いますね。オリエンテーションなどのイベント以外でも、例えば蔵書点検のような作業も依頼しています。
頼もしいスタッフが増えたという感じなんですね。
金子他には、図書館案内の動画や、自動貸出機の使い方を作成しました。自動貸出機の使い方作成の発端は、サークル内で図書館の自動貸出機の横にある説明がわかりにくいという話からです。4コマ漫画のようなデザインで作成して図書館に持っていき、今も使ってもらっています。POPを作っておすすめ本の紹介などもしています。
自動貸出機の横におかれている手作りの説明書
金子また、図書館内に英語の多読本コーナーを作成することになり、そこの掲示を任されています。この英語多読本コーナーは、「TuiL」(タイル)という活動の発信地点にもなっています。
「Tuil」とはどんなものですか?
前倉Tsuru University tube International Lineの略で、大学内に点在している、外国語習得に役立つイベントや活動をつなげようとする企画です。Libropassで企画し、各活動を行っている団体に呼び掛けました。それぞれの活動を駅に例え、図書館の英語多読コーナーから様々な駅に結びつけています。
TuiL紹介コーナー
なるほど。学内でいろいろ行われている外国語習得に役立つ活動を、図書館の英語多読コーナーと結びつけて相互に利用しあえるという仕組みなのですね。
英語多読コーナーには、英語の歌詞のフレーズが展示されていたり、Peanutsコーナーがあったりと、図書館の他の場所とは趣の異なる、にぎやかなコーナーになっていますね。
図書館総合展への参加
図書館総合展にも参加されるのですよね。
金子はい。昨年は初めての参加で右も左もわからないという状態だったのですが、今年は他の大学とも交流したいと思っています。今年はコミュニケーションブースに出展することになっています。3日間全て出ます。
前倉私は日帰りで1日だけなんです・・・。
会場の横浜までは、ここからだと2時間以上はかかりますよね。日帰りとなると大変ですよね。図書館総合展にいらっしゃったらJcrossのブースにもいらしてくださいね。
図書館総合展では、キャラクターGPにも応募されていますよね。あ、これがちるみぃですね。かわいいですねー。ペンギンですか?
金子違います! ちるみぃは幸せの青い鳥なんです。他にもぶっくん、りぶくんというキャラクターがいるんですよ。
ペンギンじゃなかったんですね、今まで間違えてました…。すみません。
ちるみぃ(写真左と左から2番目、右)、りぶくん(写真中央)、ぶっくん(写真右から2番目)
図書館総合展にて
図書館総合展では、「都留文科大学日向研・図書館サークルLibropass」としてブースを開設し、Libropassの活動内容を紹介していました。
総合展でのLibropassのブース
図書館キャラクターグランプリでのプレゼンや全国学生協働サミットでの意見交換や交流など、積極的に参加されていました。Jcrossのブースにも遊びに来てくれました。
活動を見て
インタビュー時は、ちょうど学園祭と図書館総合展のそれぞれの準備を並行して行っているところでした。エプロンのデザインを作成したり、キャラクターのキャッチコピーを投票で決めたり、学園祭の古本市のディスプレイを作成したり、と忙しそうな活動を、少しの間のぞかせていただきました。図書館が好き、本が好き、と集まったメンバーが、好きなことを作業している様子は締め切りが迫っているものの、楽しそうでした。
また、学生の目線から一般の学生にも使いやすいよう改善をしたり、大学生活の中で役に立つ場所としていくために、自ら企画を立てて実行していくと前向きさと実行力がまぶしく見えました。
自分たちの使う図書館を学内で親しみやすい場所にしていこうというサークルを、周りの方たちが見守る様子から、図書館との良い関係が築かれてきたのだなと感じました。
取材/赤枝幸子 (株式会社ブレインテック Jcross担当)