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レポート

「関西学院中学部」兵庫・学校図書館スタンプラリー2023参加記

掲載:2024年3月12日

「兵庫 学校図書館スタンプラリー」が、2023年の夏から秋にかけて4年ぶりに開催されました。今年は8回目の開催で、全8校が参加・協力しています。

普段なかなか見られない学校図書館を見学できる機会です。夏休み期間やオープンスクールなどのイベントに合わせて開催し、学校や学校図書館をより知ってもらえる機会となるイベントです。開催日は各校によって異なります。

8月23日、兵庫県西宮市にある関西学院中学部を訪問してきました。

この日は「甲関戦」というイベントが開催されていました。「甲関戦」は、正式名称が「甲陽学院中学校・関西学院中学部交歓競技大会」という部活交流戦で、今回で71回目の開催だそうです。図書館でもこの日に合わせてビブリオバトルを開催するとのことでした。ビブリオバトルの準備であわただしい中、生徒会図書部に所属する生徒さんが館内を案内してくれました。

中学部の校舎を入ってすぐのところに図書館があります。入口入ってすぐ「Library Information 」という、色分けされた図書分類の配架図があります。書棚の他「ラーニングスペース」「コミュニケーションスペース」などの記載もありました。授業ができるエリアや中庭に隣接した開放的なエリアなど、館内はゾーニングされていて色々な使い方ができるようでした。

生徒会図書部の生徒さんに館内を案内してもらいながら、図書部の活動について聞いたところ、館内展示を企画・実施しているとのこと。今回のテーマは「星に願いを」。展示のイメージに合わせて表紙が黄色い本を集め、生徒さん作のPOPがつけられています。この展示スペースは入口入ってすぐの壁一面という、ガラス張りのドア越しでも目に留まる場所なので、展示に興味を持つ生徒も多いのではないかと思いました。

館内を説明してもらいながらひと周りした後、ビブリオバトルがはじまりました。4人のバトラーの生徒さんが「文具」というテーマに沿ったおすすめ本について語る様子を拝見しました。

対戦相手の甲陽学院中学の生徒さんも応援に駆けつけて、白熱した戦いが繰り広げられました。会場校である関西学院の生徒さんが勝利し、喜んでいる姿が可愛かったです。

ビブリオバトル終了後の慌ただしい中ではありましたが、先生にお話を聞くことができました。館内はコミュニケーションスペース、ラーニングスペースなどに分けられています。こちらの学校では必修教科として「読書科」が設けられている他、図書館を使った授業も多く行われているとのことでした。

図書館は独立したウェブサイトを持っていて、利用案内や動画等の情報公開にも熱心にとりくまれているようでした。

関西学院は今回訪問した中学部の他、同じ敷地内に高等部もありますが、それぞれに独立した図書館を持っているとのことでした。

河野先生にも生徒会図書部の皆さんにもビブリオバトルでお忙しい中、ご対応をいただきました。第一回目の兵庫・学校図書館スタンプラリー2013からの参加校とのこと、来年も開催されることを楽しみにしています。このような機会を利用して、訪問したことのない学校図書館に伺うチャンスがあることを、もっとたくさんの方々へお伝えすることが出来れば嬉しいです。

文/前田貴代 (株式会社ブレインテック Jcross担当)