Jcross(ジェイクロス)| 図書館と図書館にかかわる人たちのサイト

図書館総合展

直前特集 : 第13回 図書館総合展

掲載:2011年10月28日
今年も図書館総合展の季節がやってきました。

図書館関連の一大イベントである図書館総合展。図書館と図書館にかかわる人であれば、行ったことがある方も多いかと思います。

今年で13回目を迎える本展は、今や単なる展示会や講演会の場ではなく、1年に一度、全国、いや世界から図書館関係者が集い、情報交換や交流をする場にもなっています。

図書館と図書館にかかわる人たちを応援するJcrossでは、今年も図書館総合展と、そこに集まる人たちを応援しています。

第13回 図書館総合展
日時: 2011年11月9日(水)~11日(金)10:00~18:00
会場: パシフィコ横浜展示ホールD
主催: 図書館総合展運営委員会


第13回 図書館総合展の公式サイトはこちら

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図書館総合展の「なかの人たち」に聞く、今年の見どころ

Jcrossでは、図書館総合展運営委員会の「なかの人」である運営委員長の佐藤潔氏に、今年の図書館総合展にかける思いや、見どころをお聞きしました。
図書館界の動向に興味を持つ「図書館と図書館にかかわる人たち」なら、図書館総合展に行く人も、行かない人も必見です!


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図書館総合展の歩き方

今年の展示会場の案内図を、一足早くご紹介します。
広い会場を効率よく見て回れるよう、予習をしていきましょう。



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Jcross×図書館総合展

今年のJcrossは、Webサイトでの図書館総合展特集だけでなく、図書館総合展の展示会場に出展します。リアルコレクション、リアルJcross広場、リアルウパっちが待ってるよ!
ブースNo.30(株)ブレインテックブース内

<展示内容>
ご好評いただいているJcrossサイト上のコーナーであるJcross広場やコレクションを、ブース内でご紹介します。

・コレクション・・・全国の図書館の図書館だより(広報誌)を集めた「リアル図書館だよりコレクション」
・Jcross広場・・・本と人をつなげるしおり「kumori」の作者である渡辺ゆきのさんとのコラボで、Jcrossにこれまでご協力いただいた方々の情報をご紹介する「リアルJcross広場」
ウパっち
このほか、リアルウパっちも展示会場に登場する予定です。時間限定でのノベルティ配布なども予定していますので、図書館総合展期間中はJcrossのTwitterFacebookの情報にもご注目ください。

図書館総合展の「なかの人たち」に聞く、今年の見どころ

Jcrossでは、図書館総合展運営委員会の「なかの人」である運営委員長の佐藤潔氏に、今年の図書館総合展にかける思いや、見どころをお聞きしました。
図書館界の動向に興味を持つ「図書館と図書館にかかわる人たち」なら、図書館総合展に行く人も、行かない人も必見です!


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-早速ですが、今年の図書館総合展の見どころというと?

今年は図書館総合展運営委員会が主催者となる特別フォーラムを、12本ご用意しています。

まず、今年は、東日本大震災という千年に一度ともいわれる未曾有の災害に見舞われた年であるわけですが、それに対して我々図書館界は「知のインフラ」という側面から、復興を応援していかなければいけないと考えています。

その中で、支援と受援の在り方について、また、これから起こり得る将来の災害に対して我々が今できること、平時の備えということについても考えていきたい。今年の図書館政策フォーラム(特別フォーラム)の第一のテーマは、これです(※1)。

 (※1)
  図書館政策フォーラム「東日本大震災からの復興と震災への備えに向けて」
   【第1部】東日本大震災、そのとき図書館は 日時: 2011/11/09(水) 10:30 - 12:30
   【第2部】受援・支援を振り返る-未来への反省 日時: 2011/11/09(水) 13:00 - 15:00
   【第3部】非常時からの復興、そして平時の備え 日時: 2011/11/09(水) 15:30 - 17:00
  ※会場はいずれもフォーラム第9会場(会議センター301)

また、これまでも図書館総合展として取り組んできた「MLA連携」に関して、これも、震災を受けて今後どのようなことを行っていけるのか、M(Museum)の国立西洋美術館の青柳館長、L(Library)の国立国会図書館の長尾館長、A(Archive)の国立公文書館の高山館長の三氏を迎えて話し合う特別フォーラム(※2)を開催します。東京大学の吉見俊哉教授が震災アーカイブの構想など、これからのあり様を浮き彫りにします。このフォーラムには私もとても期待しています。

 (※2)
  記録のちからー何を残していくべきかⅡ震災から再生へ 持続可能な知識基盤社会のビジョンを語る
   日時: 2011/11/09(水) 15:30 - 17:00  会場: フォーラム第7会場(展示会場内)

この2つが、東日本大震災に関連した今年の特別フォーラムの目玉ですが、このほかに注目すべきものとして、電子書籍と図書館についての政策フォーラム(※3)があります。


-昨年も、電子書籍に関するフォーラムが花盛りで、まさに電子書籍元年といった趣でしたが、昨年と今年の違いというとどんなところでしょうか。

確かに昨年は「電子書籍元年」と言われ、図書館総合展でも「デジタル・ネットワーク社会における図書館の将来-三省懇報告の正しい読み方-」と題した特別フォーラムなどを開催しました。

しかし、今年はさらに具体的な内容が期待できます。特に、出版界からは角川グループの電子書籍への取り組みについてのお話や、図書館の現場で電子書籍をサービスに取り組んでいる事例として札幌市立中央図書館の実証実験の報告など、より実践的な内容に踏み込んだ話が出てきているのが昨年との違いでしょう。昨年より問題点が整理され、はっきり見えてきたともいえます。

さらに、図書館界と出版界の歩み寄りの問題については、今年の5月に開催した図書館総合展フォーラム2011 in 京都とも関連しますが、立命館大学の湯浅氏にお願いして、幅広く、内容の深いフォーラムにできるのではないかと考えています。

 (※3)
  図書館政策フォーラム「電子書籍時代の図書館ー次世代の文化創造に向けて」【第1部】
   日時: 2011/11/10(木) 10:30 - 12:00
   ビデオ出演「電子書籍の利活用と新たな文化創造ー“情報”図書館学の視座」
   「電子書籍の利活用と国立国会図書館」
   「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する検討会議について」
  図書館政策フォーラム「電子書籍時代の図書館ー次世代の文化創造に向けて」【第2部】
   日時: 2011/11/10(木) 13:00 - 15:10
   「電子書籍と図書館ー総務省の取り組み」
   「大学図書館における電子書籍サービスの挑戦」
   「札幌市立中央図書館の電子図書館実証実験」
   【特別講演】「角川グループの実践とこれからの電子書籍」
  図書館政策フォーラム「電子書籍時代の図書館-次世代の文化創造に向けて」【第3部】
   日時: 2011/11/10(木) 15:20 - 17:00
   論点整理「電子書籍をめぐる諸問題ー出版業界と図書館界の利害調整の必要性」
   パネルディスカッション「図書館における実践的電子書籍活用法」

  ※会場はいずれもフォーラム第9会場(会議センター301)


-なるほど、今年も電子書籍については、熱い議論が展開されそうです。しかも、今年は図書館の現場に近い問題として考えていく良い機会にもなりそうですね。

このほか、公文書管理法が今年の4月から施行されたことを受け、図書館にとっての公文書管理法の意味を考えるフォーラム(※4)も開催します。

-「図書館にとっての公文書管理法」は、公文書管理法が公文書館だけでの運用ではなく、図書館も含まれるということでしょうか。

行政資料、地域資料を受けもつ図書館の役割を再確認します。国立公文書館の高山館長を講師に迎える注目のフォーラムです。

tokatsu_sogoten2011_03.jpg(※4)時を貫く図書館のちから:法と技術の活用を中心に
  日時: 2011/11/09(水) 10:30 - 12:00)
  会場: フォーラム第7会場(展示会場内)
  講師: 高山正也(独立行政法人国立公文書館館長/慶応義塾大学名誉教授)他

さらに、図書館のグローバル化の観点から、世界の図書館との交流というのも、図書館総合展にとってのテーマの一つと考えています。日本より先進的な取り組みをしている諸外国も多いですが、抱えている問題には共通するものも多い。

東アジアの図書館連携について中国国家図書館の張副館長を招いてお話しいただく(※5)ほか、アメリカの大学図書館や学術情報流通に関するフォーラムも2つ設けました(※6)。

 (※5)
  東アジア図書館連携協力
  日時: 2011/11/09(水) 13:00 - 14:30 会場: 第7会場(展示会場内)
  講師: 張 志清(中国国家図書館副館長)
  紹介: 長尾 真(国立国会図書館長)

 (※6)
  日米図書館フォーラム Part 1 学術情報流通の変容と図書館の新たな役割-米ミシガン大学にみる図書館の出版機能-
   日時: 2011/11/09(水) 10:30 - 12:00 会場: 第4会場(アネックスホール204)
  日米図書館フォーラム Part 2 日米大学図書館員 スキルアップとキャリア形成
   日時: 2011/11/10(木) 10:30 - 12:00 会場: 第6会場(アネックスホール206) 

特に、日米大学図書館員のスキルアップとキャリア形成についてのフォーラムは、すでに多くの方から申し込みをいただいています。また、申し込みされている方は大学図書館のほか、公共図書館の方からの申し込みも多く、館種を超えた関心の高さがうかがえます。

-人材育成という観点では、昨年好評を博したL-1グランプリが、今年も開催されますね。

ええ。若手活性化というテーマで、今年は2つのフォーラムを用意しました。1つは今おっしゃったL-1グランプリ(※7)。今年のテーマは東日本大震災で、4チームの出場が決まっています。なかでも、特に注目なチームは「MEISEI」で、メンバー全員が10代というのが特徴です。

-10代といっても大学生だろうと思っていたら、中学生・高校生だけのチームということでとても驚きました。どこがグランプリをとるのか、どんな戦いになるのか、本当に注目ですね。

 (※7)
  L-1グランプリ2011 若手ライブラリアンのためのワークショップ式登竜門「東日本大震災に向き合うとき」
   日時: 2011/11/10(木) 10:30 - 14:30 会場: 第8会場(展示会場内)

ただ今年に関しては、東日本大震災に伴う社会状況を考慮して、入賞者に昨年のような賞金の授与は行わないことになりました。ただし、副賞として来年度の第14回図書館総合展においてフォーラムやプレゼンテーションの開催権が与えられます。いわゆる「若手枠」として今後の図書館総合展で良い循環を作っていってもらえたらと思っています。

-ここまで特別フォーラムの内容を中心にうかがってきましたが、本当に注目のフォーラムが目白押しですね。

そうです。特別フォーラムの数は、昨年が8本だったのに対して今年は12本。ちょっと欲張りすぎて、目玉だらけになってしまいました(笑)
ただ、それだけ図書館界が抱えているものが多いということなんだと我々は考えています。

-展示会場の方でも、色々と面白い取り組みがあるようですが。

今年の展示会場は、昨年の倍の広さがあります。その分、展示会場内でゆっくりと楽しんでいただけるような仕掛けをご用意しました。
フォーラム会場の一部(第7、8会場)を展示会場内に置いたのもその一つです。また、スタンプラリーやランチタイム特別セッションなど、参加型の企画もご用意しました。今年の展示会場は、「交流と参加」がキーワードです。

このほか、東日本大震災に関連した展示や、神奈川県の古書籍組合の協力を得て14の古書店と第二出版販売株式会社が参加するブックバーゲンなどもあります。

図書館に勤める人、図書館関係業者はもちろん、本が好きな人、図書館を利用する一般の方にも興味を持っていただけるような企画もご用意し、もっと多く人に図書館に興味を持ってもらい、図書館総合展を更に開かれたものにしていきたいと考えています。

-11月9日が待ち遠しくなってきました。本日はどうもありがとうございました。

[ 取材日:2011年10月某日 ]

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図書館総合展の歩き方

tokatsu_sogoten2011_04.jpg今年の展示会場の案内図を、一足早くご紹介します。
今年初めて図書館総合展に行こうとしている方にはもちろん、これまで図書館総合展に行って目当ての催しや展示があったのに、会場内を歩き回っているうちに疲れてしまい目当てのものを見逃して帰ってしまった・・・なんて経験のある方も必見です。
「図書館総合展の歩き方」で、広い会場を効率よく見て回れるよう、予習をしていきましょう!
図書館総合展に行くなら、これを見てから!


※ここに掲載している情報は図書館総合展運営委員会から提供していただいたものを元にしていますが、最新の情報については図書館総合展公式サイトにてご確認ください。また、記載内容の誤り等、お気づきの点がございましたらこちらまでご一報ください。

展示会場案内図

A図書館総合展受付
図書館総合展の入場料は無料ですが、受付が必要です。招待状の「入場前にご記入ください」欄をあらかじめ記入し、名刺2枚を用意していくと、スムーズに入場手続きができます。受付をすると、「図書館総合展ガイドブック」やスタンプラリー用の台紙を受け取ることができます。

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大画面モニタB図書館総合展放送局
図書館総合展のフォーラムや展示ブースの様子をインターネット上でライブ中継し、参加者と出展者をつなぐ「図書館総合展放送局」の放送を、会期中、図書館総合展展示会場受付前に設置された大画面モニタで見ることができます。(写真は昨年の様子)






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C東日本大震災特別展示
展示ホールの受付側入り口をはいってすぐ右側のこのコーナーでは、東日本大震災に関連した以下のテーマ展示が実施されます。

・東日本大震災特別展示
・四川大地震からの復興
・ハリケーン「カトリーナ」からの復興
・阪神・淡路大震災と図書館活動/神戸大学附属図書館「震災文庫」

運営委員長のおすすめポイント東日本大震災からの復興について、過去の事例や、海外の事例に学べることがあるのではないかと企画しました。ハリケーンの被害から復興したニューオリンズの図書館長からのメッセージなども展示します。

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D書籍バーゲンセール
神奈川古書籍商業共同組合の協力を得て古書店と第二出版販売株式会社による書籍のバーゲンセールが実施されます。

運営委員長のおすすめポイント出品される本はワゴン40台分ということで、かなりの規模。図書館での購入はもちろん、一般の方にもぜひ覗いてみていただきいと思っています。


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EFフォーラム第7会場、第8会場
今回は展示会場内に2つのフォーラム会場を設けられています。本会場を含めた、各フォーラム会場で開催されるフォーラムの内容については、下記公式サイトに詳しく掲載されています。

・一日目 2011年11月9日(水)| 第13回 図書館総合展
・二日目 2011年11月10日(木)| 第13回 図書館総合展
・三日目 2011年11月11日(金)| 第13回 図書館総合展

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G休憩スペース
展示会場中央に設けられたこのスペースにはテーブルとイスが置かれ、ドリンクコーナーでは飲み物などを購入することもできます。広い展示会場内を歩き疲れたらこの休憩スペースで一休みしましょう。また、同僚・友人との待ち合わせにも便利です。

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Hランチタイム特別セッション
今年初めての企画として、図書館総合展開催中の各日12:20~12:50頃、展示会場中央の休憩スペース付近で、図書館や本に関連した楽しいイベントが開催されます。

・11月9日(水)
ビブリオバトルin図書館総合展「2011年、図書館を語るベスト本」
(運営:ビブリオバトル普及委員会)
・11月10日(木)
ブクブク交換in図書館総合展「図書館に置きたい本」
(運営:NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ)
・11月11日(金)
図書館キャラクター大集合!「合わせて、トキャラッチョ」
(運営:渡辺ゆきの(kumori))

運営委員長のおすすめポイント図書館関係者だけにとどまらず、本が好きな人、図書館を利用する人たちにも参加してほしい新企画です。


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I学術オープンサミット
ポスターセッション&口頭発表会場

図書館・美術館・博物館・文書館・その他の研究成果や活動を自由に展示・発表する場がポスターセッションです。展示の内容はさることながら、ポスターを「魅せるテクニック」の数々にも要注目。図書館でのテーマ展示などに生かせるようなアイデアが満載です。
会期中、ポスターセッション展示に併設の会場で、参加者による口頭発表も開催されます。公式サイトで参加者とテーマの一覧を確認して、気になる発表を聞き逃さないようにしよう!

ポスターセッション | 第13回 図書館総合展

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Jスタンプラリー抽選場・アンケート回収所
昨年に引き続きスタンプラリーが開催されます。今年は30社余りが参加するということで、この抽選場で当たる景品もグっと豪華になるとの噂。Jcrossを運営する(株)ブレインテックのブース(No.30)でもスタンプを押すことができますので、ぜひお立ち寄りください。 また、ポスターセッションの投票用紙にもなっているアンケートの回収もこちらで行っています。

運営委員長のおすすめポイント今年はスタンプラリーの台紙を、展示会場の受付でガイドブックと一緒にお配りしますので、より気軽に誰でも参加することができますよ。


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